2010年2月7日日曜日

マネジメントやらキャリアプランニングやら




いくつか勉強になる点があったんだけど、
その中でマネジメントについてわかりやすく纏めてあったのでメモ。

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マネージャーとは「理念実現のために、組織長として部下を従え、必要に応じて利害の異なる社内外の人々と連携しつつ、経営者により与えられる組織目標を実現するもの。」と定義。

【機能1:個の力(組織長としての正当性)】
(1)個人として人望があり、
・現状ばかりでなく、どうあるべきかについてのビジョンを持っている
・自分の責任範囲を超えて、全体のために「善いこと」をする気力が充実している
・他のみんながあきらめるような最悪な状況でも、ポジティブに、笑顔で前進することができる
(2)知識と経験を有する必要。
・問題にあたっては、なんでも我流でこなそうとせずに、まずは理論を参照することが出来る。
・少なくとも2つの分野において社内では専門家といえるレベル
・数多くの挫折や修羅場を乗り越え、他人に認められる成功体験をえてきた。

【機能2:指示(経営者からの受け方、部下への出し方)】
指示を正しく理解、
・多種多様な仕事の経験を通して、会社の仕組みに精通している
・ビジネス一般について、十分な教養を持っている(マーケティング、会計、IT、グローバル)
・全社レベルで、物事のプライオリティを理解できる
適切な指示を出す、
・目的達成のためのタスクを、ロジカルに分解できる
・適切な粒度で指示を出すことが出来る
・押し付けにならず、部下も納得する形で支持を出すことができる

【機能3:報告(経営者への出し方、部下からの引き出し方)】
適切な報告、
・いかなる物事も測定し、グラフや図として報告する習慣がある
・経営者が把握すべき指標(KPI)を理解し、つねに最新の数値を記憶し、必要に応じてアラートを出せる
・経営者にエスカレーションすべき問題と、そうでない問題の切り分けを間違えない
部下から報告を引き出す、
・ホウレンソウの徹底が組織内に浸透している
・報告を待つのではなく、部下のところに情報を取りにいく態度をとる(悪い情報は隠される)
・部下が報告している事柄が、「事実」なのか「意見」なのかをつねに気にする(ファクト・ベースが理想)

【機能4:社内外の個人や組織との連携】
社内の他部門と連携し企業理念の達成に必要な「チームワークを作り出す」、
・他部門の目標を理解し、その目標達成を積極的にサポートする姿勢がある
・セクショナリズムを嫌い、他部門との意見交換や人材交流を積極的に行う
・部門をまたがる組織横断プロジェクトで、リーダーシップをとることができる
社外の個人や組織と連携し、「双方の利害を調整」、
・会社の代表者として、社外の目から見て恥ずかしくない対応が取れる(品格とビジネスマナーへの配慮)
・利害が対立する現実から目を背けずに、交渉すべきときはどこまでも交渉する強さがある
・NDAやコンプライアンスなど、社外の人々と連携するときに必要な法務規定を遵守できる

【機能5:組織力の強化(部下の育成、業務効率の向上)】
部下の育成、
・部下のキャリア観を理解しつつ、部下のキャリア形成を積極的にサポートしている(簡単にあきらめさせない)
・雑談、対話、議論の違いを理解し、意識して部下と対話の機会を持っている(1対1面談に逃げない)
・自分自身も、更なる高みに向けてつねに学習を心がけている(部下や周囲の同僚の手本となれる)
業務効率の向上、
・組織内に高い就業倫理観を醸成し、一般的にはレベルの高い仕事でも「あたりまえ」と判断する
・ノウハウを溜め込むような態度は認めず、ノウハウを組織内で効率的にシェアすることをつねに実践する
・なんとなく理解していること(暗黙知)を、言語化(形式知化)することに価値を置く


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あとはバックワード・チェイニングについて、なるほどと思った。
営業マンの育成には各現場に任せきりな今までのやり方ではまずいと思った。
0から順番に成長できるやつならいいんだけど(フォワードチェイニング)、
道のりは長いし、いくつも失敗を経験して時間をかけてやっとゴールにたどり着くわけで、
メンタル的にタフなやつでないとついてこれない。
反対に、ゴール手前から徐々に教えていって常に達成感を味わえるような
挫折しづらい教育の仕方であるバックワードチェイニングには参考になるところがある。
全てはバランスだけど。

また、下記についても自分にとっては必要なこと。
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ビジネスの面白さは、周囲に多くの見方をつけられる凡人が、完璧な天才にしばしば勝つことにこそある。完璧であることよりも、他人が笑って許してくれる弱点を持つことで、周囲のみんなから愛されることこそ、成功にとってなくてはならない要因。
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前半はつまらないと思ってたけど、読み終えるといくつか参考になることがありました。





次はブラックスワン。
世の中のことは予測なんて不可能で、経済学者や経営者などの”予測”なんてものは曖昧で危険、
”不確実性”について書いてる本。自分にはちょっと難しかったんだけど、学び取れたこととしては、
成毛さんの「大人げない大人になれ!」にも書いてあった、「Planned Happened Stance」がやはり重要なのではないか、ということ。一言でいうと、”今を一生懸命生きる”だな。


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Planned Happened Stance。キャリアプランニングに対して、世界を不確実なものととらえ柔軟性を重視する考え方。もちろん運を天に任せ、偶然の何かを待つだけではいけない。むしろこの考えでは、偶然性を見方につけるための努力が要求される。あちらこちらにチャンスを呼び込むタネをまき、そのチャンスをつかむための自分の力を磨くのである。これに対しての私の方法は、自分の感性に従って趣味や仲間をつくり、膨大な読書をすることであった。ビジネスの世界に身を投じるのであれば、どこで自分を活かすことができるか、どういったところで最も面白く働けそうかを常に考えなければいけない。そしてチャンスを一度見つけたら、思い切って飛びつくことが必要である。これ以外に成功の秘訣と呼べるものはないはずだ。
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どこの会社・組織にもいるんだろうけど、(もちろんうちの会社も)
今の仕事に否定的に取り組んでいるような奴は、さっさとやめた方がいいし、
且つ、しっかりとした理由もないような奴は、どこに行ってもおんなじなんだろう。
自分やりたい答えなんてほとんどの人がわかるわけないのに、
今を一生懸命に出来ない奴や楽しめないやつはだめだよ、ほんと。

ちょっと話がずれたけど、下記ブログの投稿がちょうどキャリアプランニングについて、
鋭い突っ込みをしていた。自頭の良い人だ。

http://blog.goo.ne.jp/notteborm/e/848eeab7831f614e93937cead21ce63d



色々な本を読むと、初めて呼んだ難しい本も、過去に呼んだ本とリンクして、
少しずつ自分なりに解釈ができるようになるところが面白い。読めば読むほど強くなるね。

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